乳児の睡眠時間は月齢でどう変わる?2026年最新の早見表と夜泣き・安全対策を徹底解説
赤ちゃんが1日に何時間眠れば十分なのか、夜中に何度も目を覚ますのは普通なのか。乳児を育てる保護者にとって、睡眠時間は成長や健康状態を判断するうえで気になるテーマです。新生児は1日16〜18時間ほど眠るとされ、生後1〜3か月では14〜15時間、生後3〜6か月では13〜14時間がひとつの目安として紹介されています。ただし、これらは一律の基準ではなく、月齢や発達、授乳の状況によって必要な睡眠時間や眠り方は変化します。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」、米国睡眠医学会(AASM)の推奨事項、ユニ・チャームのムーニーや花王のメリーズによる医師監修情報などを踏まえ、2026年時点で押さえておきたい乳児睡眠時間の目安を整理します。月齢別の早見表から、赤ちゃんが夜通し眠る時期、夜泣きへの対応、睡眠不足が疑われるサイン、安全な寝かせ方まで、日々の育児に役立つ判断基準を解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 月齢別の睡眠時間:新生児は1日16〜18時間、生後1〜3か月は14〜15時間、生後3〜6か月は13〜14時間が目安として紹介されている。
- 夜通し眠る時期:生後3〜4か月頃から夜間にまとまって眠る赤ちゃんもいるが、夜中に目を覚ますこと自体は珍しくない。
- 個人差と健康状態:睡眠時間の数字だけで判断せず、授乳、排泄、体重増加、起きているときの反応なども確認する。
- 安全な睡眠環境:1歳になるまでは仰向けで寝かせ、硬く平坦な寝具を使い、顔の周りに枕やぬいぐるみなどを置かない。
【月齢別早見表】乳児の睡眠時間は1日何時間?新生児から1歳までの目安
赤ちゃんの睡眠時間は、生まれてすぐの時期に長く、成長するにつれて少しずつ短くなる傾向があります。一方、睡眠がまとまる時期や昼寝の回数には個人差があり、同じ月齢でも眠り方は異なります。
まずは、新生児から生後12か月頃までの目安を確認しましょう。以下は医師監修の育児情報などで紹介される月齢別の目安と、国際的な推奨範囲を整理したものです。すべての赤ちゃんに当てはまる医学的な合格ラインではありません。
| 月齢 | 1日の合計睡眠時間の目安 | 睡眠の特徴 |
|---|---|---|
| 新生児(生後0か月) | 16〜18時間 | 昼夜の区別が乏しく、短い睡眠と覚醒を繰り返す。 |
| 生後1〜3か月 | 14〜15時間 | 起きている時間が徐々に増え、夜間の睡眠がまとまり始める。 |
| 生後3〜6か月 | 13〜14時間 | 昼夜のリズムが発達し、昼寝と夜間睡眠のパターンが変化する。 |
| 生後4〜12か月 | 12〜16時間 | 米国睡眠医学会(AASM)が昼寝を含む24時間の推奨範囲として提示。 |
| 生後6〜12か月 | 12〜15時間程度 | 夜間にまとまって眠る子が増える一方、夜泣きや夜間授乳が続く場合もある。 |
この表で注意したいのは、月齢別の目安と国際的な推奨範囲が必ずしも一致しない点です。生後3〜6か月の13〜14時間という数字は、育児情報で紹介される目安の一つです。一方、AASMは2016年のコンセンサス声明で、生後4〜12か月の乳児について、昼寝を含む24時間の睡眠を12〜16時間確保するよう推奨しています。
AASMの推奨は一定の健康状態にある乳児を対象とした範囲であり、特定の月齢で必ず何時間眠らなければならないという意味ではありません。また、生後4か月未満については、同声明で十分な根拠に基づく推奨時間が設定されていません。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、睡眠の質と量、生活習慣、個人差などを重視した公的な資料です。ただし、同ガイドに記載された子どもの睡眠時間の推奨値を、新生児や乳児の月齢別基準と混同しないことが大切です。

【夜通し寝るのはいつから?】生後3〜4か月頃から変化する睡眠リズム
赤ちゃんが夜通し眠るようになる時期は、保護者から特に多く寄せられる疑問の一つです。医師解説を掲載するベビーバンドなどの育児情報では、生後3〜4か月頃から夜間にまとまって眠れる赤ちゃんが増えると紹介されています。
ただし、「夜通し寝る」という言葉には注意が必要です。夜間に5〜6時間ほど続けて眠ることを指す場合もあれば、朝まで起きずに眠ることを意味する場合もあります。何時間連続して眠るかによって、同じ「夜通し寝る」でも実際の状態は異なります。
新生児期は、授乳や排泄などのために2〜3時間おきに目を覚ますことがよくあります。生後2〜3か月頃から昼夜のリズムが少しずつ発達し、生後4か月以降は夜間の睡眠が長くなる子もいます。しかし、生後6か月を過ぎても夜中に起きる赤ちゃんはおり、夜間授乳や寝かしつけが必要な場合もあります。
睡眠リズムの発達には、体内時計の成熟、授乳の間隔、日中の活動、周囲の明るさなどが関係します。赤ちゃんが朝まで眠らないからといって、必ずしも生活習慣や寝かしつけに問題があるわけではありません。
また、月齢が低い赤ちゃんでは、体重増加や授乳状況によって夜間の授乳が必要です。長時間眠っている場合に起こして授乳するべきかどうかは、出生時の状況や現在の成長を踏まえ、小児科医や助産師に相談して判断してください。特に早産児や体重増加が十分でない赤ちゃんは、自己判断で授乳間隔を延ばさないことが大切です。
【乳児の睡眠時間には個人差】短い・長いだけで病気とは限らない
月齢別の早見表を見て、自分の赤ちゃんの睡眠時間が目安より短い、あるいは長いと気になる保護者もいるでしょう。しかし、睡眠時間には個人差があり、数字だけで健康状態を判断することはできません。
ユニ・チャームのムーニーが掲載する医師監修情報でも、赤ちゃんの睡眠時間は成長に伴って変化し、同じ月齢でも差があることが説明されています。花王のメリーズが2025年5月29日に掲載した小児科医の解説でも、新生児は1日16〜18時間ほど眠る一方、成長とともに起きている時間が増え、睡眠リズムが変わることが紹介されています。
睡眠時間を確認するときは、夜間だけでなく、昼寝も含めた24時間の合計を見ましょう。夜に長く眠っていても昼寝が少ない子もいれば、短い睡眠を何度も繰り返して合計時間を確保する子もいます。
目安より睡眠時間が短い場合は、次の点を一緒に確認してください。
- 授乳やミルクを十分に飲めているか。
- おしっこの回数や量に普段と大きな変化がないか。
- 体重が順調に増えているか。
- 起きているときに普段どおり反応し、顔色や機嫌に問題がないか。
- 鼻づまり、発熱、痛み、皮膚のかゆみなど、眠りを妨げる症状がないか。
反対に、よく眠ること自体が問題とは限りません。ただし、いつもより明らかに起きにくい、授乳のために起こしても反応が乏しい、飲む力が弱いといった変化がある場合は、睡眠時間が長いだけと考えず、医療機関に相談してください。
睡眠時間が短い状態に加えて、体重が増えない、哺乳量が落ちる、尿が明らかに少ないなどの変化がある場合も、小児科で相談する目安になります。
特に、呼吸が苦しそう、唇や顔色が青白い、呼吸が止まるように見える、意識や反応がおかしいといった症状があれば、睡眠時間に関係なく緊急の対応が必要です。生後3か月未満の赤ちゃんに38℃以上の発熱がある場合も、速やかに医療機関へ相談してください。
ムーニーの医師監修記事では、睡眠中の呼吸の異常や乳幼児突然死症候群(SIDS)にも注意を促しています。睡眠時間の長短だけを見て病気を決めつけるのではなく、普段との違いと全身の状態を確認することが重要です。

【夜泣き対策と寝かしつけ】無理なく睡眠リズムを整える方法
夜中に何度も泣いて起きる赤ちゃんへの対応では、まず泣いている理由を探ることが基本です。空腹、おむつの不快感、暑さや寒さ、鼻づまり、体の痛みなど、睡眠以外の原因が隠れている場合もあります。
生後間もない赤ちゃんは昼夜の区別が未発達です。夜中に起きるたびに昼間と同じように明るくしたり、長時間遊んだりすると、昼夜のリズムが整いにくくなることがあります。夜は照明を暗めにして静かに対応し、日中は自然光を浴び、起きている時間に無理のない範囲で遊ぶなど、環境にメリハリをつけましょう。
具体的な寝かしつけの方法としては、次のような工夫があります。
- 朝の起床時間を大きくずらさない:家族の生活に合わせて、無理のない範囲で朝の明るさや活動時間を整える。
- 寝る前の流れを決める:授乳、おむつ交換、静かな時間など、毎晩似た順序で過ごす。
- 夜間は刺激を減らす:必要な授乳やおむつ交換は行いながら、強い照明や大きな音を避ける。
- 眠そうなサインを観察する:あくび、視線をそらす、機嫌が悪くなるなどの変化を見て、疲れすぎる前に寝かしつける。
- 保護者の休息も確保する:家族間で交代するなど、一人だけに夜間対応が集中しない工夫をする。
夜泣きの原因や続く期間は赤ちゃんによって異なります。日中の刺激が多かった日、授乳のタイミングが変わった日、成長に伴って睡眠のパターンが変化した時期などに、普段より寝つきが悪くなることもあります。
ただし、泣いている赤ちゃんを必ず一定時間泣かせれば眠るようになる、あるいは特定の寝かしつけ方法で全員が夜通し眠れる、といった保証はありません。月齢や発達、授乳状況、安全性を考慮し、家庭で無理なく続けられる方法を選びましょう。
寝かしつけに苦労しているときは、保護者自身の睡眠不足にも目を向ける必要があります。疲労が強いと、授乳中や抱っこ中にうっかり眠ってしまう危険も高まります。つらさを感じたら、家族、自治体の保健師、助産師、小児科などに相談することも大切です。
【乳児の安全な寝かせ方】睡眠中の窒息やSIDSを防ぐための注意点
赤ちゃんの睡眠では、何時間眠るかと同じくらい、どのような環境で眠るかが重要です。こども家庭庁は、乳幼児突然死症候群(SIDS)や睡眠中の窒息事故を防ぐため、1歳未満の赤ちゃんの安全な睡眠環境について注意点を示しています。
SIDSは、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死亡する原因不明の病気で、窒息事故とは異なります。発症を完全に防ぐ方法は確立されていませんが、安全な寝かせ方によってリスクを下げることが期待できます。
家庭で特に意識したいのは、次のポイントです。
- 1歳になるまでは仰向けで寝かせる:医学上の理由で医師から別の指示を受けている場合を除き、寝かせるときは仰向けにする。
- 硬く平坦な寝具を使う:体が沈み込む柔らかい寝具や、傾斜のある寝床を避ける。
- 顔の周りに物を置かない:枕、ぬいぐるみ、タオル、柔らかいクッションなどを寝床から取り除く。
- 掛け布団ではなく衣服などで温度を調整する:掛け布団が顔を覆うことによる窒息リスクを避け、室温や服装で調整する。
- 赤ちゃん専用の寝床を用意する:大人の体や寝具に覆われる危険を減らすため、赤ちゃんの寝床を確保する。
- 周囲の喫煙を避ける:妊娠中の喫煙や出生後の受動喫煙を避ける。
特に注意したいのが、添い寝中に保護者が眠ってしまうケースです。大人の体や寝具で赤ちゃんの口や鼻が塞がれたり、ベッドの隙間に挟まったりする危険があります。飲酒後や眠気を引き起こす薬を使用した後、早産や低出生体重で生まれた赤ちゃんとの添い寝には、より慎重な対応が必要です。
また、ベビーベッドやベッド柵、乳児用スリーパーなどの製品は、対象年齢と使用方法を確認してください。製品を使用することだけで、睡眠中の事故を完全に防げるわけではありません。家庭用の呼吸・体動モニターも、安全な寝かせ方の代わりにはなりません。
日本小児科学会は、2024年に改訂されたこども家庭庁の安全な睡眠環境に関する啓発資料について、2025年1月28日付で見解を公表しています。そこでも、窒息事故とSIDSの予防につながる安全な睡眠環境の整備が重要な課題として扱われています。
睡眠時間を増やすために、柔らかい寝具や傾斜のあるクッションなどを使うことは避けましょう。赤ちゃんの睡眠を考える際は、長く眠れるかどうかだけでなく、安全性を優先する必要があります。

【乳児睡眠時間】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:新生児の睡眠時間が1日16〜18時間より短くても大丈夫ですか?
A1:睡眠時間には個人差があるため、短いという理由だけで病気とは判断できません。授乳が十分にできているか、尿の量や体重増加に問題がないか、起きているときの反応や顔色に変化がないかを確認してください。哺乳不良、体重増加不良、強いぐったり感などを伴う場合は、小児科に相談しましょう。
Q2:赤ちゃんが夜通し寝るようになるのは何か月頃ですか?
A2:生後3〜4か月頃から夜間にまとまって眠る赤ちゃんが増えるとされています。ただし、夜通し寝ることの定義は一定ではなく、生後6か月以降も夜中に目を覚ます子はいます。夜間授乳が必要かどうかは、月齢だけでなく、体重増加や授乳状況も踏まえて判断してください。
Q3:赤ちゃんの睡眠時間が急に短くなった場合、病気の可能性はありますか?
A3:睡眠時間の変化は、発達や生活リズム、授乳、室温などによっても起こります。一方、発熱、哺乳量の低下、尿の減少、呼吸の異常、普段より反応が乏しいといった症状があれば、病気の可能性も考えて医療機関に相談してください。呼吸困難や顔色の青白さ、意識・反応の異常がある場合は、緊急対応が必要です。
まとめ:乳児の睡眠時間は数字だけでなく成長と安全性で判断する
乳児の睡眠時間は、新生児で1日16〜18時間、生後1〜3か月で14〜15時間、生後3〜6か月で13〜14時間が目安として紹介されています。成長とともに起きている時間が増え、夜間にまとまって眠るようになる赤ちゃんもいますが、睡眠時間や夜泣きの頻度には大きな個人差があります。
大切なのは、月齢別の早見表を絶対的な基準にしないことです。昼寝を含む24時間の合計睡眠時間を把握しながら、授乳、排泄、体重増加、起きているときの様子などを合わせて確認しましょう。睡眠時間の短さや長さだけで病気を判断せず、普段と違う症状があれば小児科に相談してください。
また、夜泣きへの対応や寝かしつけを工夫するときも、安全な睡眠環境を最優先にする必要があります。1歳になるまでは仰向けで寝かせ、硬く平坦な寝具を使い、顔の周りに物を置かないことが基本です。
厚生労働省の睡眠ガイド、AASMの推奨事項、こども家庭庁の安全対策、ムーニーやメリーズなどの医師監修情報を参考にしながら、赤ちゃんの発達と家庭の状況に合った対応を選びましょう。目標は、決められた時間どおりに眠らせることではなく、赤ちゃんが安全に休めていること、そして保護者も無理なく育児を続けられることです。 (出典: 乳児 睡眠 時間(Yahoo!ニュース))